少しの間ボーッとした後、佐原駅へ向けて再び歩き出す。
ここから駅方面は謂わば新市街地なのだが、なぜかこちら側のほうが古臭く感じる。
昭和の時代に建てられた建物が多く、古くもなければ新しくもない中途半端な時代感が漂っているせいだろう。
また、駐車場が多く空き地が目立つ点も、中途半端感を増幅している要因かもしれない。
駅近くには閉店した地元百貨店の清見屋が、亡霊のように空き店舗を晒している。
そこから駅へ向かう道に入ると突き当たりはT字路になっており、向こう側には空き地が広がっている。
もう一つの大型店だった十字屋が閉店し、解体された跡地とのことだ。
駅近辺は道が入り組んでいて自動車では来にくく、郊外の大型ショッピングモールから客を奪還するのは最早不可能だろう。
駅近エリアの商店街は“昭和レトロ”で統一し、重伝建地区の“明治大正レトロ”と複眼的なコンセプトのもとで、鉄道による集客戦略を立てでもしないと空洞化は止まるまい。
その突き当りを右に曲がると、JR佐原駅が姿を見せた。
重伝建地区の町並みと意匠を揃えた駅舎は外観を江戸時代の商家のように見せつつ、内側にはコンビニなど現代的な機能を備えている。
そのコンビニで缶ハイボールを1本購い、千葉行きの電車に乗り込んだ。
自家用車を使わず巡礼することが、これほど大変なことだとは!
動き出した電車の中で流れ行く車窓の景色を眺めつつ、ハイボールをゴクリと飲み下しながら、そう思った。
(下総国「香取神宮」おわり)
[旅行日:2012年12月18日]
ここから駅方面は謂わば新市街地なのだが、なぜかこちら側のほうが古臭く感じる。
昭和の時代に建てられた建物が多く、古くもなければ新しくもない中途半端な時代感が漂っているせいだろう。
また、駐車場が多く空き地が目立つ点も、中途半端感を増幅している要因かもしれない。
駅近くには閉店した地元百貨店の清見屋が、亡霊のように空き店舗を晒している。
そこから駅へ向かう道に入ると突き当たりはT字路になっており、向こう側には空き地が広がっている。
もう一つの大型店だった十字屋が閉店し、解体された跡地とのことだ。
駅近辺は道が入り組んでいて自動車では来にくく、郊外の大型ショッピングモールから客を奪還するのは最早不可能だろう。
駅近エリアの商店街は“昭和レトロ”で統一し、重伝建地区の“明治大正レトロ”と複眼的なコンセプトのもとで、鉄道による集客戦略を立てでもしないと空洞化は止まるまい。
その突き当りを右に曲がると、JR佐原駅が姿を見せた。
重伝建地区の町並みと意匠を揃えた駅舎は外観を江戸時代の商家のように見せつつ、内側にはコンビニなど現代的な機能を備えている。
そのコンビニで缶ハイボールを1本購い、千葉行きの電車に乗り込んだ。
自家用車を使わず巡礼することが、これほど大変なことだとは!
動き出した電車の中で流れ行く車窓の景色を眺めつつ、ハイボールをゴクリと飲み下しながら、そう思った。
(下総国「香取神宮」おわり)
[旅行日:2012年12月18日]