映像装置にはブレーブス関係以外の資料も閲覧できる。
例えば「箕面有馬電気軌道創業」からたどる阪急電鉄関係の歴史。
西宮球場で開催されていた西宮競輪やアメフト「阪急西宮ボウル」などのイベントも。
出色なのは西宮球場で行われた「宝塚歌劇大運動会」の映像。
大運動会は10年に1度、歌劇団創設を記念して開催される。
ここでの映像には80周年とあるから、1994年に開催された大会か。
なお西宮球場の解体後は大坂城ホールに会場を移転。
ちなみに今2014年は創立100周年に当たるので、10月7日に開催されるそうだ。
西宮ギャラリーを後にして、屋上庭園「スカイガーデン」へ。
家族連れが憩い、小さな子供たちの歓声が響き渡っている。
オッサン共の野次や怒声から子供たちの歓声へ…どちらが好ましいかは人それぞれだろうけど。
設置されているスタンドは、どこか野球場を彷彿とさせる。
それもそのはず、西宮球場のスタンドをイメージして設計されているのだ。
スカイガーデン内にあるイベントガーデンの「緑の観覧席」は、まさに野球場のスタンド。
その左端下部の地面にはホームベースがあしらわれている。
かつて西宮球場でホームベースがあった場所を今に伝えているのだ。
阪急電鉄にとって西宮球場と阪急ブレーブスが、いかに大切な存在だったかアピールしているかのよう。
既に“阪急ブレーブス”の名は過去のものではあるが、その遺産は今もここに息づいている。
[旅行日:2014年6月23日]