案内板と道を挟んだ向かい側にコンビニがあり、その横から路地に入る。
突き当りに佇む、こじんまりとした宮山駅駅舎。
諸国一之宮の最寄り駅でも、飛び抜けて小さいのではなかろうか?
駅前に食堂や土産物店などはなく、米屋が一軒だけ健気に店を開けている。
むしろこの光景のほうこそ、宮山駅には似合っている気がする。
壮麗ではあるが決して華美ではない寒川神社の結構と、どこか相通じるものを感じたからだ。
てっきり無人駅かと思っていたら、ちゃんと駅員が常駐していた。さすが首都圏の近郊区間だけある。
やがて橋本行きの電車がゆっくりと姿を現し、適度に混雑している車内に身を滑らせ、寒川神社を後にした。
(相模國一之宮「寒川神社」おわり)
[旅行日:2013年5月19日]