そろそろ試合開始時間が迫ってきたので、スタンドの中へ。

既に客席は7割方埋まっており、まだまだ試合は始まらないのに、この気合の入りようたるや。

西宮31甲子園K06

席は3塁側アルプススタンドの、フィールドに近い場所。

本来3塁側は楽天サイドなのだが、ほとんどがタイガースファンで占められ、その中に楽天ファンの紅いユニフォームがポツリポツリと散見される程度だ。

隣席は熱狂的なタイガースファンの一家。

黄色いレプリカユニフォームを着た若い父ちゃんを筆頭に母ちゃん、小さな子供が2人、それに爺ちゃんという構成。

父ちゃんは既に出来上がっていてエキサイトしているが、子供たちはそれほど熱狂的でもなさそうだ。

西宮32甲子園R08

各ポジションでタイガースガールズが小さな子供たちと一緒に、選手たちが守備位置に就くのを待つ。

始球式はWBC世界バンタム級チャンピオン山中慎介。

ワンバウンドでの投球でも場内は拍手喝采の嵐。

というわけで、いよいよプレイボール!

ところが…阪神の先発能見が大乱調。

隣の父ちゃんも最初こそ普通に応援していたが、能見の不甲斐ない投球に立腹したのか次第に“叱咤激励”という名の野次を飛ばしまくるように。

5回終了までに5対0と阪神が劣勢。だんだん場内の雰囲気が険悪に…。

隣の父ちゃんも怒りがマックスに達したのか、細身のメガホンで子供の頭を小突いたりしている。

メガホンは、そんなんするためにあるわけちゃうで!

6回裏ようやく1点を返し、7回表終了時で4点のリードを許している阪神。

勝利を信じて360度あまねく方向から無数のジェット風船が打ち上げられるが…結局5対1のまま阪神は敗戦と相成った。

終盤、雨が落ちてきたので最後まで見ずに席を立ったため、どのような形で隣の熱狂タイガース一家が敗戦を迎えたのかは、知らない。

ただ、今回の観戦には少し物足りなさが残る。

いつか高校野球を観戦しに、甲子園歴史館とセットで訪れてみようか。

西宮33甲子園R13

その夜は梅田まで戻り、大阪駅近くのホテルに宿泊。

それにしても久しぶりに来た大阪駅は、まるで別の駅のようだ。

[旅行日:2014年6月22日]