そろそろ試合開始時間が迫ってきたので、スタンドの中へ。
既に客席は7割方埋まっており、まだまだ試合は始まらないのに、この気合の入りようたるや。
席は3塁側アルプススタンドの、フィールドに近い場所。
本来3塁側は楽天サイドなのだが、ほとんどがタイガースファンで占められ、その中に楽天ファンの紅いユニフォームがポツリポツリと散見される程度だ。
隣席は熱狂的なタイガースファンの一家。
黄色いレプリカユニフォームを着た若い父ちゃんを筆頭に母ちゃん、小さな子供が2人、それに爺ちゃんという構成。
父ちゃんは既に出来上がっていてエキサイトしているが、子供たちはそれほど熱狂的でもなさそうだ。
各ポジションでタイガースガールズが小さな子供たちと一緒に、選手たちが守備位置に就くのを待つ。
始球式はWBC世界バンタム級チャンピオン山中慎介。
ワンバウンドでの投球でも場内は拍手喝采の嵐。
ワンバウンドでの投球でも場内は拍手喝采の嵐。
というわけで、いよいよプレイボール!
ところが…阪神の先発能見が大乱調。
ところが…阪神の先発能見が大乱調。
隣の父ちゃんも最初こそ普通に応援していたが、能見の不甲斐ない投球に立腹したのか次第に“叱咤激励”という名の野次を飛ばしまくるように。
5回終了までに5対0と阪神が劣勢。だんだん場内の雰囲気が険悪に…。
隣の父ちゃんも怒りがマックスに達したのか、細身のメガホンで子供の頭を小突いたりしている。
メガホンは、そんなんするためにあるわけちゃうで!
6回裏ようやく1点を返し、7回表終了時で4点のリードを許している阪神。
勝利を信じて360度あまねく方向から無数のジェット風船が打ち上げられるが…結局5対1のまま阪神は敗戦と相成った。
終盤、雨が落ちてきたので最後まで見ずに席を立ったため、どのような形で隣の熱狂タイガース一家が敗戦を迎えたのかは、知らない。
ただ、今回の観戦には少し物足りなさが残る。
いつか高校野球を観戦しに、甲子園歴史館とセットで訪れてみようか。
その夜は梅田まで戻り、大阪駅近くのホテルに宿泊。
それにしても久しぶりに来た大阪駅は、まるで別の駅のようだ。
[旅行日:2014年6月22日]