成田空港

キャッスル&ボールパーク⑥特別編 二

神阪編R021

今後、国際路線の羽田移転が続出する事態になれば、成田は眼前のA滑走路だけで発着枠を充足できるようになるのではないか?

だとしたら第2ターミナルやB滑走路を全て取り壊し、東京ビッグサイトや幕張メッセよりも大規模な国際コンベンションセンターを建てたほうが、よほど日本経済にとってメリットがある気がする。

世界はおろかアジア諸国と較べても、日本国内のコンベンションセンターは小規模で数も少ないのだ。

世界に冠たる経済大国を自認する“ものづくり国家”の割に、その成果を内外に顕示する施設が余りにも貧弱なのだ。

その点、成田空港は国際航空路線が直接乗り入れ、都心から鉄道路線や高速道路が通じ、周辺にはホテルも数多い。

これほどコンベンションセンターの立地に最適な場所は他にない。

それに空港反対派が所有する土地も、周囲がコンベンションセンターの敷地になれば存在意義を失うことになる。

さらに横風用のC滑走路も建設を中止して跡地に新ターミナルを建設すれば空港のスポット数も増やせるだろう。

A滑走路の対岸に見える燃料タンクの群れを眺めながら、不完全なままで運用され続ける成田空港の未来を、そんな感じで案じてみた。

午前9時5分、ピーチ・アビエーションMM112便は成田空港を定刻通り出発。

今回ピーチを選んだのは先日搭乗したジェットスター・ジャパンと比較するため。

使用機材は同じエアバスA320を使用しているが、内装は個人的にジェットスターのほうが好み。

ピンクが基調のピーチには、どことなく野暮ったさを感じてしまう。

あえて事前に座席を予約せずどこにアサインされるか試してみたところ、機体後方の通路側を指定された。

前方を見渡すと座席が結構埋まっている。ざっと見て搭乗率は8~9割程度といったところか。

隣の2席には関西の中年夫婦が座っている。やはり関西人の利用者が多いのだろうか。

約1時間半のフライトを経て午前10時35分に関西国際空港へ到着し、LCC専用の第2ターミナルへ。

ボーディングブリッジこそなかったものの、ランプバスを使うこともなく徒歩でターミナルビル内に入れた。

第2ターミナルはLCC用だけに作りは簡素で、まるで巨大な倉庫の中にいる気分。

ここへは現在ピーチしか就航しておらず、広い施設を持て余している感じだ。

第1ターミナルにはエアロプラザ行き無料シャトルバスで移動する。

同じLCCでもジェットスターは日本航空とのコードシェア便ということもあって第1ターミナルから出発していた。

ターミナルの利便性だけに限ればピーチはジェットスターより見劣りするかも知れない。
 
神阪編R022

[旅行日:2014年7月2日]

キャッスル&ボールパーク⑥特別編 一

神阪編R011

早朝6時半、東京スカイツリー。

この下にある京成押上駅から成田空港線アクセス特急で成田空港へ向かう。

通勤時間帯の前、しかも都心から郊外への電車とあって車内は閑散としている。

福岡から広島、関西の御城と球場を巡ってから早10日が過ぎた。

しかし、どうしても晴らしたい心残りがひとつだけある。

それを成就すべく再び大阪へ向かうことにした。

ただし時間的な猶予は24時間。明朝までには東京へ戻って来なければならない。

早朝7時半、成田空港駅に到着した。

改札を出て第1ターミナルへ向かうと、昔ながらの身元チェックみたいな愚行を相変わらずやっている。

空港建設に反対する過激派のテロ対策なのだろうが、羽田が本格的に国際化している現在では成田の存在意義は希薄になってしまった。

そのため成田は格安航空会社(LCC)の就航に活路を見出そうとしているのに、その一方で多額の予算を組んで身元チェックを続け、その経費を空港使用料として利用者に負担させている。

こんな馬鹿げた矛盾が相変わらず続いているのは、一度構築したシステムを決して手放そうとしない醜悪な官僚主義の為せる業としか思えない。

まぁ、この身元チェックも平成27(2015)年の春で取り止めになるそうだが。

周囲を取り巻く社会的な環境の変化に迅速な対応ができない組織のお粗末さに、日本の空港がアジア諸国から遅れを取った理由が透けて見えるようだ。

出発時刻まで間があるので展望デッキで飛行機でも眺めようかと、南ウイングでチェックインを済ませた後エスカレーターを伝って階上へ向かう。

羽田空港に代わる日本の空の玄関口として華々しく開港した成田も、開港から30年以上が経過した今となってはレトロな雰囲気すら漂うほど古ぼけてしまった。

それはNAA(成田国際空港株式会社)も認識しているのか、ところどころで改装工事が行われている。

4階のフードコードへ行くと早朝にもかかわらず結構な数の利用者で席が埋まっていた。

みな国際線でも機内食の出ないLCCの利用者なのだろうか?

成田が「日本の玄関口」から「格安航空旅行の窓口」へ、体質の改善に迫られた証かも知れない。

5階へ上がり展望デッキに出る。

駐機場に横たわる旅客機は数多いが、時間帯的に早いせいか離着陸する機影は見当たらない。

それでも幸い好天に恵まれたせいか“スポッター”と呼ばれる飛行機マニアの姿もチラホラ散見される。

神阪編R012

[旅行日:2014年7月2日]
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