12時19分、桜井駅から近鉄大阪線に乗る。
ホームで電車を待っていた時、Suicaを落としてしまった。
気付かず電車に乗ろうとしたところ背後から声を掛けられた。
「落ちましたよ」
振り向くと、ベンチに座っていた男子高校生。
「ありがとう!」
これも大国主大神のご神徳だろうか?
さすが縁結びの神様だけある。
それにしても注意力が散漫になっている。
大神神社の御神威に触れて朝から体力を消耗したのだろうか?
長い道中、まだ始まったばかり。
気を引き締めないといけない。
大阪線から大和八木駅で橿原線へ乗り換え。
構内のコンビニ売店でお茶とティッシュを買う。
朝から鼻がグズグズしているが花粉症だろうか?
それにしても最近、駅構内の売店がコンビニの支店に次々と衣替えしている。
鉄道会社が売店を直接運営するよりコンビニのフランチャイズにしたほうが、商品の仕入れから管理、販売に至るまで、あらゆる面で楽チンなのは傍から見ていても分かる。
橿原線から大和西大寺で奈良線に乗り継ぎ、生駒山を超えて枚岡駅に降り立った。
もっと山の中の鄙びた駅を想像していたのだが、駅の周囲は予想以上に開発されている。
枚岡神社の参道は線路を挟んだ反対側、すぐ目の前にある。
だが、その前に一ノ鳥居を見ておかなければならない。
一ノ鳥居は駅から西に向かって800メートルほどのところにあるという。
神社に背を向けて市街地方面へ歩き出す。
小雨が降ったりやんだりする中を10分ほど歩いたろうか。
その名もズバリ「鳥居町」という地名に出くわした。
[旅行日:2014年3月18日]