日曜日の早朝、広島は弱い雨がシトシト降り続いていた。
中国地方最大の繁華街、流川の裏町には土曜の夜が続いているかのような繁華の名残りが漂っている。
そんな裏通りをクネクネと通り抜け、広島バスセンターへ。
8時5分、神戸三宮行き高速バス「神戸エクスプレス」は広島を後にした。
4人掛けの座席は窓際が埋まっている程度の乗車率。
広島から新神戸まで新幹線を利用すれば運賃は2倍近くかかる。
だが時間は4分の1程度で済むため、コスパは新幹線のほうが圧倒的に高い。
10時ごろ、山陽道吉備サービスエリアで休憩。
岡山のこだわりファーム安富牧場製しおアイスと、丹波の黒々茶を購入する。
新幹線ならとっくに新神戸へ着いている時間だが、車内で安富牧場のアイスクリームは買えまい。
12時5分、神戸エクスプレスは三ノ宮バスターミナルに到着した。
幸い神戸に雨は降っておらず、これなら野球の試合に影響なさそうだ。
JR線の高架下にある三ノ宮バスターミナルから、少し離れたところにある阪神電車の神戸三宮駅へ歩く。
日曜日のお昼だけに駅近辺には人通りがあってもいいような気もするが、思ったほど人影がない。
神戸三宮から特急に乗って20分弱、阪神甲子園駅に到着した。
今日もまたセ・パ交流戦「東北楽天ゴールデンイーグルス対阪神タイガース」を観戦しに来たという次第。
まだ試合開始まで1時間以上あるのに、既に駅前は黒山の…というか黒と黄色の人だかり。
駅前から球場へ向かう通路の右側に古びたお土産屋さんや食堂が並び、この日も大勢のお客さんでごった返していた。
昔からある一角で建物の規模そのものは変わらないのだが、外装や品揃えは年々パワーアップしている感じがする。
阪神高速の下をくぐり、阪神甲子園球場の正門前に出た。
「阪神甲子園球場」という看板の上に「90」という数字があしらわれている。
甲子園球場が開場したのは大正13(1924)年8月1日のこと。
それから今(2014)年で90周年というわけだ。
日曜のデイゲームということもあって、大人数の観客が次から次へと押し寄せて来る。
まさに“日本一の大スタジアム”の面目躍如といったところ。
まだ試合開始まで時間があるので、スタジアムの外周を反時計回りに一周してみる。
[旅行日:2014年6月22日]