南口から駅前に出ると、甲斐国のシンボルともいえる武田信玄公の銅像が聳立している。
顔を覗きこむと、信玄公もカッ! と目を見開き、こちらを睨みつけてきた。
何も悪いことはしていないのに、ドキッとするのは何故だろう?
次の列車の時間が迫っていることもあり、ひと眺めしただけで駅ビル「エクラン」に引き返す。
昼食になりそうなものを物色しようと、まずはカップ葡萄酒を探しに2階のワインセラーへ。
しかし手頃な代物が見当たらず、残念ながら手ぶらで店を出ることに。
同じフロアにあった御当地ショップ「甲斐の味くらべ」を覗いてみる。
もちろん目当ては“B級グルメ”王者の甲府鳥もつ煮。
これを肴にして、身延線の車中でワンカップ甲州産赤ワインで一杯…というのが当方のササヤカな目論見である。
甲府鳥もつ煮、当然あるにはあったが、それらはお土産用のバカデカいものばかりで、こちらが欲しいタイプは皆無。
何の成果も得られないまま「エクラン」を後にし、取りあえず改札の中へ入る。
思い起こすのは石和温泉駅で見かけたカップ葡萄酒と甲府鳥もつ煮。
あー、あそこで買っておけば…と後悔至極、まさか甲斐の国府で入手できないとは想像もできなかった。
[旅行日:2012年12月21日]