水無08-009

看板の麓にあるバス停で下車。

高山駅から20分足らずで着いてしまうのだから、今の高山本線では太刀打ちできない。

というか、高山駅から水無神社に電車で行こうと思う人のほうが少ないか。

益田街道と水無神社の参道が交わる十字路の手前に歩道橋が架かっている。

その上に登り水無神社の方角を眺めてみた。

先刻から舞い続けていた粉雪は本格的な雪となって視界を白く染め、参道奥の山々に囲まれた辺りに佇む黒々とした社殿のシルエットを引き立たせている。

その社殿に背を向け、歩道橋を反対側へと渡った。

車が擦れ違える程度の細い道を歩いていくと眼前に川が見える。

宮川…高山で歓楽街と古い街並みを分け隔てていた、あの川だ。

水無09-010

川岸に沿って歩いていくと橋が見えてきた。

欄干に「一ノ宮橋」とあるが、朱塗じゃなければ擬宝珠もない。

多少デザインは凝っているが、ごく普通のコンクリート橋だ。

橋を渡ると突き当たりに赤い屋根の建物が見える。

JR高山本線、飛騨一ノ宮駅。

駅前へ続く沿道は特に商店街というわけでもなく。

民家やマンションが点々と立ち並ぶ住宅街である。

水無神社の参拝に鉄道は利用されてません…と言外に主張しているかのようだ。

入り口の屋根に鰹木っぽい装飾が施されてはいるが。

他に神社っぽさは特に感じられない、良くも悪くも“普通”の駅舎だ。

今までにも“一ノ宮”の玄関口たる鉄道駅を幾つか訪ねてきたが。

駅舎の規模的には三河や遠江、上総の各一ノ宮駅と同程度だろう。

ただ、外房線の拠点駅として首都圏の鉄道網を支える上総や、構内に本格的な蕎麦屋のある遠江のような華やぎはない。

水無11-012

[旅行日:2016年12月11日]