水無04-004

暫くウロウロしていたところ、1軒の店にガツン!と行き当たった。

「串焼き かっぱ」。

見た目に風格を感じさせる店構えだが、いまひとつ価格帯が分からない。

それでも間違いはなかろうと扉を開けて中に入ってみると、これが正解だった。

築100年を超えるという建屋は飛騨ならではの建築様式を現代に伝える貴重な文化財的建造物。

ここの名物は飛騨牛の串焼き。

塩でシンプルに焼いた牛肉は柔らかく滋味深い。

朴葉味噌や漬物ステーキなど飛騨地方の名物料理がどれも旨い。

どぶろく特区で醸された地酒の濁酒と共に堪能した。

水無05-005

翌朝、宿で朝食後に庭を眺める。

キレイな箱庭のようにキチンと手入れされた庭は、宿が伝えてきた歴史を感じさせてくれる。

宿に荷物を預けて高山駅へ。

ただ、水無神社へは鉄道ではなく路線バスを利用する。

飛騨一ノ宮駅は高山駅の隣。

だが、高山本線を走る各駅停車が絶望的に少ないのだ。

それに比べて1時間に数本ほど運行されている路線バスは、鉄道を比較にならないほど利便性が高い。

バスは国道41号線、別名「益田街道」をノンビリ走っていく。

「飛騨」という国名は幾重にも連なる山や谷の風景が、まるで衣の「襞[ひだ]」のように見えるから…という説がある。

外は粉雪がハラハラと舞い、低く垂れ込めた雲と稜線の間から差し込む柔らかな日の光を浴びてキラキラと輝いている。

やがて、車窓の先方に「飛騨一宮水無神社」と大書きされた看板が見えてきた。

水無07-008

[旅行日:2016年12月10〜11日]