水無01-001

岐阜駅から高山本線の各駅停車に乗車。

よくローカル線にあるボックスシートではなく、通勤電車にありがちなロングシート。

ボックスシートならアルコール片手にホロ酔い気分で寛げるのだが。

ロングシートとなると途端にアル中っぽくなるので、なかなか手を出せない。

間も無く高山駅、その手前で電車は飛騨一ノ宮駅に到着。

飛騨一宮水無神社の最寄り駅だが今日は素通り。

明日また改めて訪れることにする。

岐阜駅からローカル電車にゴトゴト各駅停車で揺られること3時間半。

高山駅へ到着した頃には既に陽も落ち、ホームは宵闇に包まれていた。

階段を上がると眩い光の中で真新しい駅舎が煌めいている。

その構内にひしめく大勢の外国人観光客。

飛騨高山に海外から観光客が押しかけているとは聞いていたが、これほどとは!

水無02-002

構内の雑踏をすり抜けて駅前に出る

底冷えのする12月の飛騨は雪が降っていないだけ幸いだったか。

駅構内の雑踏が嘘のように閑散としている街頭を北へ向かって歩く。

今宵の宿は「旅館いろは」。

高山の街並みに溶け込むように佇んでいる老舗の宿だ。

水無03-003

食事をするため宿を出た。

街の中心部を東西に貫く国分寺通りを東へ向かうと宮川にぶつかる。

この川を超えた向こう側が、飛騨高山を象徴する古い町並み。

だが今宵は川を渡ることなく、橋の手前で歓楽街へと魅き込まれた。

高山を代表する飲屋街、朝日町は厳冬の夜に訪れる酔客を吸い込んでいる。

だが、心に響きかけてくる店は意外と少ない。

[旅行日:2016年12月10日]