南宮037

ハイキングコースに背を向けると、目の前にコンクリート製の宝物殿が立っている。

朱で彩られた和風の建物には刀剣や胴丸、駅鈴など数多の宝物が収蔵されている。

特に刀剣類が充実しており、その数は数十振に及ぶという。

中でも「三条」「康光」「鉾(無銘)」の3点は戦前の国宝で、現在は国の重要文化財に指定されている。

南宮大社が刃物の神様という面もあるが、かつて西美濃地方が刀鍛冶の中心地だったことも大きい。

ただ、残念なことに宝物殿が一般公開されるのは年に一度、11月3日の文化の日のみ。

なぜだろう? もったいない気がする。

南宮038

宝物殿の前に旧い社号標が立っている。

「国幣大社 南宮神社」とあるから戦前のもだろう。

この「南宮」という社号については「国府の南に鎮座しているから」という由来を既に記した。

これに対して南宮大社の宇都宮精秀宮司が「朝鮮半島と深い関わりがある」という新説を唱えている。

現在、韓国人の姓は「金」「李」「朴」など漢字一文字が圧倒的に多いが、中には漢字二文字の姓も8つほど存在する。

その中で最も多いのが「南宮[ナムグン]」という姓。

ルーツは古代中国の周王朝文王時代、古代朝鮮へ渡来してきた南宮氏の子孫と伝わる。

その南宮氏は製鉄に関係ある一族とも云われているそう。

大陸から朝鮮半島を経由して日本に鉄器が伝来したのは紀元前4世紀ごろのこと。

その経緯に絡んだ南宮氏が日本に渡来し、南宮大社の創建とも関わった…のかどうか。

ここまでくると考古学と歴史学の専門的な話になり過ぎ、門外漢の私には何が何だかチンプンカンプンだ。

[旅行日:2016年12月10日]