4t下鴨040

ようやく下鴨神社の核心、幣殿へたどりついた。

他の神社で言うところの拝殿に当たる建物。

正面口から中を覗き込むと突き当たりに御幣が立ち、その後ろに鏡が置かれている。

そこから廊下は左右に分かれ、東西それぞれの本殿につながっている。

本殿に祀られているのは東に玉依姫命、西に賀茂建角身命。

代表的な流造りの東西本殿は文久3(1863)年に造替されたもので、いずれも国宝に指定されている。

幣殿の左右には御簾と菱格子が設えられ、こちら側と奥の本殿エリアを仕切っている。

本来なら隙間から本殿が透けて見えるはずだが、建物が白いヴェールで覆われ姿が伺えない。

実は式年遷宮に向けた修繕工事の真っ最中で、現在のところ御神体は裏手の仮本殿に遷座しているそうだ。

東殿に鎮座する賀茂建角身命は『古事記』『日本書紀』の神武東征に登場する金鵄八咫烏[きんしやたがらす]のことだと伝わっている。。

[旅行日:2014年3月20日]