反橋は午後9時までライトアップされ、夜景の名所としても名が知られているところ。
そのせいかどうかは分からないが、それにしても外国人観光客の数が多い。
特に白人の西洋系が目立ち、あまり東洋系外国人の姿は目立たない。
いつものことなのか? それとも、この日たまたま多いだけなのか?
そんなことを考えていたら、ブロンドの美女に声を掛けられた。
「エクスキューズ・ミー!」
そう言うとカメラを手渡され、撮影を頼まれる。
サングラスをかけ、長身でダイナミックなプロポーション。
そんなファッションモデルのような彼女が反橋の前でポーズをとる。
秀麗な橋のデザインと肉感的な彼女のボディが魅せる絶妙の調和。
ひょっとしたら神功皇后も彼女のようにダイナミックな女性だったのだろうか。
反橋を渡ると左側に手水舎が立っている。
水の注ぎ口は石像のウサギ。
神功皇后を祀った日が卯歳[うのとし]、卯月[うづき]、卯日[うのひ]だったことに因んだもの。
ウサギといえば大国主命の神話「因幡の白兎」で見るように国津神にまつわる動物かと思っていたら。
天津神の世界でも愛玩されていたわけだ。
石段を登ると四角い柱が特徴的な鳥居が立っている。
「角鳥居[かくとりい]」とも呼ばれ、四角い柱は古い様式で大変珍しいもの。
本殿と拝殿の間に建つ木造朱塗りの鳥居が原形という。
扁額は陶製で、揮毫は有栖川宮幟仁親王の筆による。
鳥居を通りぬけて幸寿門をくぐり境内に入る。
中には同じ大きさ、同じ形状の社殿が4棟。
手前に2棟が左右並列で並び、左側の社殿の後方に2棟が縦列で配置されている。
[旅行日:2014年3月19日]