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宿泊したホテルで災難に近いほど不愉快な目に遭ったので、験直しに堺の町へ飲みに出た。

堺市の繁華街は堺駅近辺ではなく南海高野線堺東駅近辺。

堺市と堺東駅は「大小路(おおしょうじ)」という通りで結ばれている。

自由都市時代から存在し、当時は大小路を境に北が摂津国、南が和泉国に分かれていた。

文字通り「堺」の町の由来ともなった歴史的に由緒ある道である。

堺東駅前の商店街にある立ち飲み屋に入ったところまでは覚えているのだが。

その後どんな店で飲んだのか、生憎と記憶がない。

覚えていたら飲み食いした店の記録を書き綴るのだが。

何軒かハシゴした覚えはあるものの、なにせ痛飲の度が過ぎた。

酔いに任せて堺東駅近辺から、家康の手による碁盤の目の街をフラフラ彷徨い歩く。

そのうち「天神センター街」という狭くて怪しげなアーケード街に行き当たった。

一軒のバーに入った記憶は朧げに残っているが、なにぶん詳細は不明。

たまたま写真を撮影していたので後から思い出せたほどの酩酊ぶり。

ようやくホテルにたどり着いたのは午前3時近かった。

翌朝、起床して即オレンジジュースを一気飲み。

さすがに二日酔いで食欲が湧かないが、それでもラウンジで新聞を読みながら朝食。

つい5~6時間前まで飲み続けていた割には、それほど二日酔いは酷くなさそうだ。

ホテルを出て堺駅から南海電車に乗り、昨日のルートを逆にたどる。

羽衣駅で下車して再びテクテク歩き、JR東羽衣駅で“羽衣線”に乗り換え。

昨日見た風景を巻き戻すかのように鳳駅へ到着。

ちなみに駅名のアナウンスは昔いた漫才師の故・鳳啓助の「お→お→と→り→」ではなく。

今いる漫才コンビのオードリーみたいな「お↑お→と→り↓」っぽいイントネーション。

中学校の卒業式なのだろうか、ホームでは母娘連れの姿を数多く見かけた。

年度末ならではの光景というべきか。

[旅行日:2014年3月18~19日]