駅前から伸びる通りをフラフラと歩く。
大神神社へ向かう道とは逆方向なのだが、一ノ鳥居はこちら側にある。
駅前商店街は細く、古びた個人商店や民家が点在している。
ただし古びているといっても、そこは大和の国。
ボロい感じではなく“文化財”級の“古さ”だったりする。
そのうち商店街も尽きて道幅も広くなり、ごく普通の街並みに変わったと思ったら右手の奥に巨大な鳥居が出現。
やがて駅前からの道が尽き、国道169号線に出た。
交差点を右手に折れると、先ほど見かけたのとは別の小さな鳥居が聳立している。
網越神社という小さな神社が、こじんまりとした杜の中に静かに鎮座している。
その先に、先ほど見かけた巨大な大鳥居が忽然と姿を現した。
両脇に従えているのは社号標というより、巨大な燈籠。
それぞれに「三輪明神」と刻字されている。
明治政府の神仏分離令以前こう呼ばれていたのだろう。
鳥居の間からは“御神体”三輪山が顔を覗かせている。
三輪山は奈良盆地を取り囲む青垣山の中でも、特に秀麗な山容を誇る円錐形の山。
標高467メートル、裾野は周囲16キロメートル、面積は約350ヘクタールと小ぶりの山だ。
[旅行日:2014年3月18日]