もう夕方で参拝時間も終了間近だというのに、参拝者が後から後からひっきりなしにやって来る。
最近では皇祖への崇敬というより、日本最大のパワースポットとしてご利益に与ろうという向きが圧倒的に多いようだ。
拝まないよりは拝むに越したことはないだろうけど、現世利益しか頭にないというのもどこか浅ましい。
頭には現世利益しかなくても胸の内に相応のリスペクトを抱いてなければ、天照大御神もリクエストに応えようと思わないのでは?
参拝を終えて再び宇治橋から五十鈴川を、今度は先程と反対の下流方面を臨む。
川岸に「神宮奉納大相撲」の幟旗がはためいている。
奉納大相撲は毎春、伊勢神宮で行われるトーナメント戦。
地方巡業のようなものだが、そこは伊勢神宮への奉納相撲、中身はゴージャスなようだ。
宇治橋を渡り、再び神宮内宮前バス亭へ。
そこから両側に無数の和風建築を従えた石畳の通りが一本スーッと伸びている。
伊勢神宮内宮の門前町としておなじみの「おはらい町」。
飲食店や土産物屋がひしめき合うおはらい町をブラブラしながら、伊勢神宮内宮を後にした。
[旅行日:2014年3月17日]