rj11伊射波4T11

それにしても、生田神社は稚日女尊を「恋愛成就の女神」としてガンガン推している。

一方の伊射波神社に「恋愛成就」の佇まいは皆無。

それどころか稚日女尊は機織の道具が女陰に突き刺さって亡くなったわけで。

「恋愛」どころか、むしろ不妊に悩む女性を救う神様のようにも思えるのだが。

いずれにせよ同じ祭神を祭りながらも、この彼我の違い。

一体どっちが真の“稚日女尊”の姿なのか?

伊射波神社の無垢で質素な本殿を眺めながら、そんな疑問を頭の中で楽しんでみた。

参拝を終え、今度は「表参道」を辿り安楽島経由で帰ることにする。

宮司さんのご自宅も幸いなことに安楽島バス停の近くにあるので好都合。

安楽島へ向けて参道を歩き始めた時、一本の細い道が海の方へ続いているのに気付いた。

ひょっとしたら……気になったので道の奥へ行ってみる。

進むにつれて道は更に幅を狭め、その先に朽ちかけてはいるが木による階段らしきものも整備されている。

これは紛れも無く、伊射波神社への海側からの参道だろう。

階段を降りると、木々に囲まれて大量のゴミが山のように堆積している一角に出た。

[旅行日:2012年12月24日]