鳥羽小涌園のひとつ手前、ウィスタリアン前バス停にて下車。
周囲には建物が何ひとつなく、 遠目に林立するリゾートマンションの灯りが見える程度。
ウネウネと曲がりくねった山道を下っていくと、先に巨大な建造物が姿を現す。
今宵の宿、ウィスタリアンライフクラブ鳥羽。
藤田観光が展開する会員制リゾートホテル。
ここが客室を一般に販売しているサービスを利用したものだ。
フロントもあるにはあるがホテルのそれではなく、マンションの管理人室といったほうが相応しい。
周辺に商店街や飲食店は皆無で、館内にレストランはあるが営業は朝食だけで、しかも予約が必要。
夕食を所望するなら近隣のホテル鳥羽小涌園まで出向く必要があるが、これも自家用車がないと難しい。
客室は座敷、寝室(ツインベッド)、リビング、ユニットバス、ミニキッチンと、やはりホテルというよりマンションと呼んだほうが相応しい。
キッチンは小さいので本格的な料理は無理だが、電子レンジと小型冷蔵庫を完備しているので、出来合いの惣菜を持参しすれば何の問題もない。
だからこそ、鳥羽のコンビニで大量の酒肴を調達したわけだ。
普通のホテルだと思い込んで宿泊すれば面喰らうこと請け合い。
だが、このシステムを承知の上なら非常にコスパの高いホテルと言えるだろう。
[旅行日:2012年12月23日]