火除橋を渡り、一の鳥居をくぐる。
最近では伊勢神宮も「縁結びの神様」などと持て囃されているせいか、女性のグループや単身での参拝者が多い。
神社は結婚相談所ではないし、参拝したからといって必ず良縁に恵まれる保証もない。
要は女性自身の“自助努力”がなければ、良縁など夢なのではないか?
本人が必死になって相手を探していれば、やはり必死になって探している男性と、どこかで出会える。
神様には、その手伝いぐらいしかできないのではないだろうか。
続いて二の鳥居をくぐり、神楽殿の前を通って境内の奥へ進む。
それと、若いカップルでの参拝客も数多く見かける。
これはどういう意図で参拝しに来ているのだろう?
もう“良縁”に恵まれたから参拝する必要などなかろうに。
伊勢神宮のお陰で結ばれたからお礼参りに来ているのだろうか?
それとも、今よりもっといい相手と出会いたいから来ているのか?
邪な考えで参詣に来られても、神様にとっては迷惑至極なだけだと思うのだが。
いずれにせよ現世利益だけが目当ての参拝者は、態度や振る舞いに多かれ少なかれ卑しい“欲”が滲み出ているからすぐ分かる。
お爺ちゃんお婆ちゃんのように現世の欲から超越した存在でないと、なかなか思いは神様の許へ伝わらないような気がするのだが。
[旅行日:2012年12月23日]