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寛永年間(1624~1645)、伊勢神戸城主一柳監物の寄進により再建を果たす。

江戸時代末期、常陸国一之宮鹿島神宮、肥後国一之宮阿蘇神社と並び、摂政鷹司家の執奏社として大宮司職が置かれた。

明治9(1876)年、木造瓦葺きの拝殿・祝詞殿が建立された。

ここまでは良かったのだが、太平洋戦争の後、社勢は著しく衰微してしまう。

そして平成9(1997)年3月24日早暁、不審火によって社殿を焼失。

翌10(1998)年10月10日、氏子の尽力で再建されたのが現在の社殿だ。

登場人物こそ違えども、歴史は概ね椿大神社と似通っているような気がするなぁ…。

真っ白な拝殿に向かって頭を垂れつつ、そんなことを思う。

境内では老人が一人、新年を迎えるための準備を黙々と続けている。

言うまでもなく五十八代目の宮司さんである。

しかし神職の装束ではなく普通のセーター姿なので、一見ボランティアかと見紛いそう。

その姿から、宮崎駿の映画「天空の城ラピュタ」で、代々ラピュタを守り続ける孤独なロボット兵を連想する。

見かけは「となりのトトロ」のトトロみたいだが。

[旅行日:2012年12月23日]