しかし、これは間違いなく「当たりの店」だという予感が働く。
入ってみようと思ったが、残念ながらアイドルタイムで準備中だった。
再び宮前三八市広場に戻ってきた。
鳥居と楼門を眺めながら「なぜ熱田神宮が尾張國三之宮なのか?」という謎について考えてみる。
真清田神社で頂いた栞「東海五県一宮巡りのご案内」では、こう一之宮を説明している。
一宮とは、一の宮・一之宮とも書かれ、各地域の中で最も社格の高いとされる神社のことで、国司が任国に赴任した時などに巡拝する神社の順序とされています。
つまり一之宮の“一”という数字は格の高さではなく、国司が巡拝する神社の順番ということになる。
このことは武蔵国一之宮の小野神社と、三之宮だった氷川神社のところでも触れた。
尾張国の国衙(国府)は一宮市の隣、稲沢市松下に存在したと推測されている。
現在ここには総社の尾張大國霊神社があり、別名はズバリ「国府宮」。
総社とは国司が国内の神社を巡礼する手間を省くため、各社の祭神を勧請して一つ処に祀った神社のこと。
総社は国司が参拝し易いように国府の近くに建立されることが普通なので、ここに国府があったことは、まず間違いなさそう。