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近寄って名称を見ると「一宮市役所西分庁舎」とある。
元は銀行のビルだったという。

正面にはギリシアのパルテノン宮殿にあるようなギザギザで極太の柱が4本ほど立ち並んでいる。

専門用語で「ドーリア式オーダー」というこの様式、確かに戦前に建てられた銀行の建物でよく見かける。

看板の上にはからくり時計が設えてあり、ちょうど13時の鐘が鳴っている。

西分庁舎の裏手には市役所一宮庁舎があり、こちらのデザインもクラシカル。

無味乾燥なデザインの官庁舎が氾濫する今の世の中で、オーセンティックなデザインを貫く姿勢には好感が持てる。

商店街に延々と立ち並ぶ商店や家々は往年の雰囲気を漂わせている。

そんな中、建物そのものは古いのに店構えは妙にイマ風でオシャレなカフェを発見した。

伝統を温めつつ新しいトレンドを取り入れる…まさに温故知新そのもののようなお店である。

繊維産業で栄えた工業都市と宗教都市の両面が融合し、このような形で具現化されたのか?

一体どんな店なのか興味シンシンとばかりに歩み寄り、店頭の黒板を見ると…なんとガールズバー!

温故知新過ぎるだろ! これでは温故知アヴァンギャルドではないか? と、思わずツッコミを入れる。

昼間なので幸いにも(?)営業してなかったが、もし開いてたら迷わず入店していたところだ。
 
[旅行日:2012年12月22日]