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豊川稲荷駅を発車した急行電車は名鉄一宮駅へ向けて三河路を順調に疾走している。

朝方まで降っていた雨は止み、空も次第に明るくなってきたように見える。

それにしても三河と尾張の一宮を直結する急行電車を走らせるとは、さすが地元に密着した私鉄だけある。

この急行、まさに「三尾一宮エクスプレス」!
 
…個人的に勝手に命名しただけで、そのような正式名称どこにも付いてないけど。

折角の「三尾一宮エクスプレス」だが、車内は空いている。

それもそのはず、両駅間を乗り通すと2時間半以上もかかるのだ。

国府駅で接続する豊橋からの特急列車に乗り換えれば、もっと早く到着できるのだが。

しかし特急列車は混んでるし、それに乗り換えるのも面倒だったので、この急行電車に乗り通した。

後になって考えると、むしろこちらで正解だったように思える。

余裕の時間と空いた車内のおかげで三河一宮の復習と、尾張一宮について予習できたからだ。

それに下総一宮香取神宮や遠江一宮小國神社では徒歩移動だけでも同じぐらいの時間がかかったのだから、まだマシ。

これまで一之宮から一之宮へ転々とした中で、最も楽な移動だったように思えたほど。

まさに「三尾一宮エクスプレス」サマサマである。
 
[旅行日:2012年12月22日]