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「ことどいの里」は平成24(2012)年、社域の北東を流れる逆川の河畔に造成された真新しい神域。

「ことどい」とは語らいを意味する古語で、祭神には「龍神様」を祀っている。

造成されたばかりの境内は真新しく、河畔の梢と相俟って清冽とした空気に包まれている。

その中心に鎮座する小さな社殿もまた、できたばかりでピカピカの新品だ。

逆川に向かって伸びる一本の石段を降りてみる。
谷底を流れる小川のほとりが事任八幡宮の禊所。

そこに立って周囲を見渡すと、冬木立のくすんだ色合いの間に楓の鮮やかな紅色や竹林の渋い緑色が映える。

川面は陽光にキラキラと輝き、頭上からは鳥のさえずりが聞こえる。
いかにも禊を行うに相応しいと感じられる場所だ。

「ことどいの里」を後にし、茶畑に囲まれた道を辿って境内まで戻る。
その道すがら、遠江国の一之宮について考えた。

遠江国には一之宮が二社ある。
一社は、ここ事任八幡宮。

もう一社は森町にある小国神社。
しかも、それぞれに二之宮がある。

事任八幡宮は湖西市新居町の二宮(大神)神社。
小国神社は磐田市二之宮の鹿苑神社。

[旅行日:2012年12月21日]