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また、日本書紀では大山祇命ではなく磐長姫(石長比売)自身が直接語っている。

唾を吐きながら泣いて悲しみ、呪いの言葉を紡ぎ出す。

この世に生きとし生ける人間たちは、木に咲く花のように移ろいやすく、すぐに散ってしまうことでしょう。

瓊瓊杵命は長寿の神より短命の神を選んだ。

それ故に人間の寿命は短いのだという。

この神話に如何なる教訓が含まれているのか…。

それは「死の起源」をも解き明かす崇高な教え。

しかし自分のような思慮の足りない者には「醜女を粗略に扱うな」。

ひいては「人を見かけで判断するな」程度の教訓しか導き出せないのが残念だ。

桜の馬場を西から東へ通り抜け、参道の東側へ。

そこは「ふれあい広場」という公園になっていて、その右隣りを神田川と県道が並んで通っている。

このため視界を遮るものがなく、富士山の勇姿を丸ごとを眺めることができる。

山の頂に白雪が神々しく輝き、山肌を白い雲が取り巻いている。

その山頂には富士山本宮浅間大社の奥宮が鎮座している。

奥宮の起源は12世紀中頃に末代上人が建立した「大日寺」。

後に「大日堂」と名を改め、明治政府の神仏分離令により奥宮とされた。


[旅行日:2012年12月21日]