日本全国いたるところで見かける聖書の看板。
だが、さすが「大神宮」の名を背負う御神域、やることが違う。
その上から「粗大ごみ有料化のお知らせ」のビラが貼られていた。
看板とビラ、どちらが現世の人々にとって有益な情報かは一目瞭然。
“不埒”なのは粗大ごみの告知ではなく、この“大神宮”へ無遠慮に侵入してきた看板のほうだろう。
地味な割にドラマツルギーが横溢していた参道も、間もなく尽きた。
安房神社一の鳥居に到着。
シンプルな鋼鉄製の神明鳥居だが、色は真っ白。
裸木ゆえに白いのではなく、あえて白く彩色されているのだ。
両脇に建つ石灯籠の色も白。
すべてが白で統一されている。
夏になれば白い鳥居は強烈な日差しに映えることだろう。
いかにも海辺の神社という雰囲気を感じさせてくれる。
鳥居の右側に立つ社号標は昭和8(1933)年の建立。
揮毫は全国の社号標でおなじみ東郷平八郎元帥の手によるものだ。
[旅行日:2013年5月21日]