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御朱印を賜りに社務所へ立ち寄った。

中には誰もいなかったが「不在の時は押して下さい」と書かれた呼び鈴があったので、押してみる。

すると、中から眼鏡をかけた小太りのお爺さんがノッソリと姿を現した。

その姿にジブリ映画「となりのトトロ」の主人公(?)トトロがオーバーラップする。

御朱印帳を渡すと社号を墨書ではなく、なんとスタンプで押している。

これまで数々の神社で御朱印を賜ってきたがスタンプとは初めてで、日付のところのみ唯一、墨書で記入していた。

とはいえ、スタンプを力いっぱい押し付ける姿が何とも言えずユーモラス。

日本の神話というより西洋のおとぎ話を思い起こさせてくれた。

しばらくすると、御内儀が犬の散歩から帰って来た。

この古社を老夫婦二人で守っているのだろうか。

帰り際、社務所の玄関横に巫女人形が並んでいるのを見かけた。

氷川女體神社の象徴ともいうべき存在で、人形に願を掛けると巫女人形が神様に取り次いでくれる。

そして願い事が叶えば、巫女人形に着物を着せてお礼参りするという。

昭和40(1965)年に御神木の手作りから始まった、この巫女人形。

現在この習俗は全国で唯一ここだけで行われており、多くの崇敬者から信仰を集めているそうだ。

[旅行日:2013年5月20日]