RJ洲崎17

そんな道をトボトボ歩いていると突然、目の前に動く影が現れた。

追い剥ぎ? それとも熊?

ハッとして身構えると、それはジョギングしていた単なる小柄なオッサンだった。

無言のうちにすれ違いざま、とある想いがフッと脳裏をよぎる。

まだ時刻は18時前だというのに、こんなに心細い思いをするとは!

ここは東京からほど近い、一応は首都圏。

だが、クルマを持たざる人間にとって、特にシーズンオフの時期は、紛れもなく最果ての地であると。

17時30分過ぎ、ようやく相の浜に到着した。

バス停の位置が分からなかったのでガソリンスタンドで尋ねがてら時計を見ると17時38分…まだ間に合う!

バスを待つ間に周囲を見渡すと、安房神社への案内看板が目に止まった。

ここから至近距離に鎮座している。 だが、今回は立ち寄らず帰ることにした。

本来なら洲崎神社の後、安房神社と玉前神社を参詣の予定だったが、見通しが甘かった。

バス停にはコンクリートブロック製の小屋が設置され、待つ間に雨風を凌げるようになっている。

その小屋から若いのか中年なのか判然としない一人の男性が飛び出してきた。

上下ジャージ姿で背中にリュックサックを背負っている。

明らかにビジネスマンではない。

バスマニアだろうか?


(旅行日:2012年12月17日)

※写真は後日撮影したものです。