大石段を降りて左に折れると若宮(下宮)の社殿が姿を現した。
鶴岡八幡宮には本宮と若宮があり、どちらの社殿も国の重要文化財に指定されている。
若宮の祭神は応神天皇の御子、仁徳天皇ほか三柱の神様。
若宮の横には控室が併設されており、舞殿で式を挙げる御両家の親族が待機している。
現在行われている式が終わると「次の方どうぞ」といった具合に舞殿へと案内される次第。
若宮と道を挟んだ反対側には「由比若宮遥拝所」がある。
由比若宮とは先出の由緒書に登場した、材木座に鎮座している由比郷の八幡宮のこと。
つまり頼義が勧請し、頼朝が現地に奉遷した由比郷の八幡宮は、現在でも存在していることになる。
参道を三の鳥居へ向かうと、鳥居の手前の両側に大きな池が広がっている。
…はずなのだが、現在工事中で残念ながら水が干上がっていた。
(つづく)
[旅行日:2013年5月19日]